ノスタルジックが止まらない!復活したワーゲンバスことID.Buzz

Volkswagen ID.Buzz

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なんとなくオワコン感が止まらないフォルクスワーゲンを眺めていたら、久しぶりに野心的・・・というか遊び心を感じるモデルが発売されました。
その名も「ID.Buzz」というミニバンで、一部からは「タイプ2」の再来!なんて評価をうけています。
この記事では、フォルクスワーゲン・ID.Buzzのモデルを紹介しながら、ワーゲンバスの歴史も解説します。

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目次

フォルクスワーゲンID.Buzzはどんなモデル?タイプ2との関係とは?

フォルクスワーゲン ID.Buzz
出典:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/id-buzz.html

フォルクスワーゲンはID.Buzzのことを、「ワーゲンバス”の名で愛されるType2のDNAを受け継ぐ」と明言しています。
つまりワーゲンバスことタイプ2の復活といえるわけですが、このID.Buzzはどのようなモデルなのか?そこから見ていきましょう。

BEVになって復活したワーゲンバス

あとで詳しく触れますが、フォルクスワーゲンのタイプ2(ワーゲンバス)と言われるのは、初代T1(1950年~1967年)と2代目T2(1967年~1979年)までです。
つまりワーゲンバスを愛していたファンから見れば43年ぶり(ID.Buzzの販売は欧州で2022年開始)の復活でした。

43年って空白期間が長すぎだわ。

その間もミニバンは販売していたんですが、ワーゲンバスとは別物だったんです。

フォルクスワーゲンは過去に何度か「ワーゲンバス復活やるやる詐欺」をかましていて、2017年の北米国際自動車ショーで「ID.Buzzコンセプト」が公開されたときにも、「どうせ”コンセプトカー”で終わりだろ」と思ってしまいました。
それがBEVとして販売まで漕ぎつけたのは、フォルクスワーゲンが異常なまでにEVへ傾倒していたから・・・だと思っています。
きっと後戻りができなかったと察していますが、ついにタイプ2を彷彿とさせるID.Buzzがデビューしてしまいました。

日本ではミニバンモデルの2グレード展開

フォルクスワーゲンが本拠を構える欧州市場では、乗用モデルの「ID.Buzz」と商用モデルの「ID.Buzzカーゴ」の2本立てで展開されています。
2025年6月20日に日本仕様車が公式発表されたのですが、日本では乗用モデルの2グレード展開となりました。

グレード新車価格
ID. Buzz Pro8,889,000円
ID. Buzz Pro Long Wheelbase9,979,000円

グレード名をみて分かるとおり、「Pro Long Wheelbase」の方はホイールベースが長く、その分だけ全長も長くなっています。
どちらも3列シートを備えますが、7人乗りの「Pro Long Wheelbase」に対し、「Pro」の2列目シートはウォークスルーが可能なセパレートシートとなっていて乗車定員は6名です。
駆動用モーターは両グレードとも同じで、最高出力210kW (286PS)、最大トルク560Nmというスペックをもっています。

タイプ2譲り?RRレイアウト

タイプ2は、RRレイアウトの初代ビートル(タイプ1)をベースに開発されたため、同じくRRレイアウトの商用バンでした。
これを再現したため・・・ではありませんが、ID.Buzzも駆動用モーターを後部に配置して後輪を駆動させるRRレイアウトとなっています。

リア(後ろ)にエンジンやモーターを搭載し後輪を駆動するのがRRレイアウトと呼ばれます。代表的な例ではポルシェ911が有名ですね。


これはモーターの巨大トルクを発進時から効率よく地面へ伝えるためで、気持ちよい加速感と高いコーナーリング性能を両立した構造です。
ちなみにID.Buzzでアホほど飛ばすような走り方はしないはずなので、リアが破綻してコントロールが超難しいといった場面はないでしょう。

日本でどれくらい売れるのか不安

タイプ2のイメージを伝承するID.Buzzは、まるっきりライバルの存在しない特殊な存在です。
フォルクスワーゲンの野心作であるID.Buzzですが、果たして日本市場でどれくらい受け入れられるのでしょうか。
ハードルは2つほどあり、1つは日本で中々浸透していないEVだという点です。

高値過ぎて手が出ない言い訳っぽい感じもしますが、「EVでなければ・・・」という方は多いはずです。
また1,000万円にも迫ろうかという高価格と、「高級ミニバン=アルファード」といった固定概念を覆せるのでしょうか。
日本のミニバンと同じ土俵に乗りさえしなければ、ワンチャンあるのかもしれません。

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世界中で愛されたワーゲンバスの意外な歴史

ワーゲンバスの歴史

ワーゲンバスとして親しまれているタイプ2は、今見ればノスタルジーの塊のような存在です。
しかし発売当初のワーゲンバスは、極めて実用的かつ堅牢なトランスポーターとして大ヒットしました。
ここからはID.Buzzが系譜を引き継いでいると言い張っている、フォルクスワーゲンのタイプ2について触れておきます。

あのビートル(タイプ1)がベースだった初代モデル

ワーゲンバスをパッと見ただけでは信じられないことですが、タイプ2はフォルクスワーゲン・ビートル(タイプ1)をベースに開発されました。
なぜこんなことが可能だったかといえば、タイプ1が床面と一体となったフレーム構造だったためで、上に乗せるボディを変えれば色んな車が作れたわけです。

ボディだけ着せ替えができるなんて素敵だわ

フレーム構造ならではの特徴ですね。いま一般的なモノコック構造ではできないことです。


もちろん単純に上だけを変えるだけではだめだったようで、荷重に耐えられるようラダーフレームを採用しサスも強化しています。
1950年にデビューした初代モデルはT1と分類され、2枚になっているフロントウィンドウが最大の特徴です。

2代目モデル(T2)までがワーゲンバス?

世のワーゲンバス好きからは初代モデル(T1)と、1967年にデビューし1979年まで製造された2代目モデル(T2)だけがワーゲンバスと認められています。
T2になったワーゲンバスは、フロントウィンドウは1枚ガラスになったほかスタイリングが大きく進化しました。
とはいえ基本構成はT1と同じで、それゆえマニアからも認められるモデルとなっています。
ちなみに3代目のT3もそれまで同様にRRレイアウトでしたが、スタイリングが普通の商用車になり過ぎました。

ワーゲンバス

商用車としては確実に進化していても、ヒッピー文化を融合していたT1やT2というアイコンとは全く別物になったといえるでしょう。

ただのバンになっていったトランスポーター

ワーゲンバスではなくなったT3以降のモデルですが、T4以降はFFレイアウトとなりごく普通のトランスポーターとなっています。
普通に考えれば当たり前の進化なわけで、T1やT2のようなモデルを作り続けることこそナンセンスです。
自動車メーカーに勝手な希望を訴えるのはマニアの悪い癖で、これはR32スカイラインから後のモデルに悪口を言うわりには”決して買うことのない”一部のスカイラインマニアと一緒だといえるでしょう。

買うことはなくても一度はID.Buzzを見ておこう!

フォルクスワーゲン ID.Buzz
出典:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/id-buzz.html

ちょっとノスタルジックな思いにさせてくれるID.Buzzですが、機会があるなら絶対に見ておくべきです。
もちろん買うことなんてできなくても、話題になったモデルは一見の価値があります。

実際のID.Buzzはどうなの?

実物のID.Buzzを見るとかなり大きく見えることに驚くはずですが、実は全幅以外はトヨタ・アルファードとほとんど同じなサイズ感です。
では何故大きく見えるのかといえば、恐らくそのド派手なカラーリングに原因があるのかと思っています。
ID.Buzzのボディカラーは以下のような6色で、とくに派手目のツトンカラーが目を引きます。

今のところ実車を見るためにはフォルクスワーゲンディーラーへ行かなければならず、地方住みにとっては難しいのかもしれません。
まあ、言ってみればトヨタ車が売れまくっているのは断トツのディーラー網があるからで、ID.Buzzが普及するうえでのネックの一つです。
それとEVだからこそ言っておきますが、一軒家を所有していなければID.Buzzを買うという選択肢は考えられません。
自宅で充電できなければEVの不便さのみを体感することになり、それがEVの悪評を生むという悪循環となるでしょう。

この機会にフォルクスワーゲンに触れてみよう

先ほども言ったことですが、何かの機会にフォルクスワーゲンディーラーの近くへ行くことがあったら、ぜひID.Buzzに触れてみましょう。
私の勝手な考えなのですが、輸入車ディーラーのなかでもフォルクスワーゲンは敷居が低いので、シャレオツ(死語)な雰囲気のなか美味しいドリンクでも飲みながらくつろぐことがオススメです。
是非とも次のリンクから一番近くID.Buzzの置いてあるディーラーを探してみましょう。

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まとめ

ホントに発売するとは思っていなかったID.Buzzは、ある意味でフォルクスワーゲンの苦悩を感じられるモデルなのかもしれません。
ただ、ID.Buzzに乗っていたら「おぉ!!」と思われることは必至なので、その存在感を見ることだけでも自動車への造詣を広げることができます。
ID.Buzzが過去になる前に(←失礼な言いっぷりで申し訳ございません)是非触ってみましょう。

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