フォルクスワーゲン・ゴルフ!世界の標準器といわれる名車

フォルクスワーゲンゴルフ

世界的な自動車メーカーであるフォルクスワーゲンでも最も著名なモデルが「ゴルフ」で、一時期までは日本でも輸入車販売台数1位をキープしていました。
輸入車選びでも外れのない選択肢ともいえるゴルフについて、その歴史を踏まえながら現行モデルについて説明します。

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目次

フォルクスワーゲン・ゴルフのヒストリーと評価

フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲン・ゴルフは、世界累計販売台数でトヨタ・カローラやフォード・Fシリーズに次ぐ3位という大ヒットモデルです。
売れているからこそ8代50年以上にわたり生産・販売が行われているのですが、今日まで至る歴史や今後の嫌な噂について触れておきましょう。

名車の跡を継いだゴルフ

フォルクスワーゲン・ゴルフを語るうえで無視できないのは、フォルクスワーゲン興隆の基を築いたタイプⅠ(ビートル)の存在です。
タイプⅠは、ナチス政権時の「国民車構想」により設計されたモデルで、第二次世界大戦の敗戦後に世に送り出され大ヒットモデルとなりました。

フォルクスワーゲンのビートルって、そんなにも古くからあったもでるなんだね

第二次世界大戦前の話ですからね。当時としてはかなり先進的なモデルだったんですよ。



エンジンを車体後部に搭載するRRレイアウトは1960年代になると陳腐化が著しくなり、タイプⅠの後継車種を生むことがフォルクスワーゲンの社運を左右する事態に追い込まれます。

タイプⅠのRRレイアウトを踏襲する案など試行錯誤を繰り返し登場したのが、今では当たり前になったエンジン横向きレイアウトのフロントドライブという初代ゴルフです。

エンジンが後ろから前へ移ったのは大転換じゃな。


名車タイプⅠの跡を継ぐという使命は相当なプレッシャーがあったでしょう。
それを跳ねのけ生まれたゴルフは、極めて直線的なデザインとFFレイアウトというタイプⅠとは真逆のモデルとしてデビューしました。

ゴルフの世界的なヒットと名声

稀に初代ゴルフを見かける機会がありますが、その小さい姿には驚きを禁じ得ません。
そりゃ、全長3,725mm・全幅1,610mm・全高1,410mmというサイズなのだから当たり前に受ける印象です。

ちなみに軽自動車のサイズは、全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下、全高2,000mm以下です。


このサイズでありながら、大人4人が乗車してなおかつ荷物も十分に載せられるスペースが確保されるという優れたパッケージングが世界中で評価されました。
しかも・・・です。走る・曲がる・止まるという車にとっての基本性能が圧倒的に高く、残念ながら同時期の日本車が太刀打ちできないものだったといいます。

やがて日本でも売れるようになり現在に至るわけですが、輸入車の絶対王者だった地位も過去の話になっていて、最近ではMINIの後塵を拝し続けています(それでも2位ですが)。

エンジン車としてのゴルフが消えるという噂

2024年に自動車業界で話題になったのは、フォルクスワーゲンがドイツ国内の工場を縮小するというニュースでした。
簡単に言ってしまえば、EVに全振りするといったフォルクスワーゲン経営陣の判断ミスが理由で、この方針に対して大揺れに揺れたドイツ国内です。
結局は工場閉鎖を回避する代わりに、賃金の一部や休日手当について一定期間減額されることで労使交渉は決着しました。


このような混乱の影響なのか、次期ゴルフは開発されないという噂が飛び出し、これには私も「マシかよ!」と驚きを禁じ得ません。
この噂が出た時期は、嘘くさいメディアが数年以内にEV以外存在できなくなると煽っていたころなので、まあウソだと断じて間違いないでしょう。
とはいえ、いずれはエンジン車のゴルフが消えそうな勢いなので、買うなら今かもしれません。

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現行型ゴルフの日本で購入できるタイプとグレード

フォルクスワーゲン・ニューゴルフ
出典:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf.html

現行型のゴルフは、ドイツでの発売から約2年遅れの2021年6月にデビューした8代目モデルです。
そんなゴルフ8はどのようなグレードを日本で展開しているのか、一通り確認してみることにしましょう。

正統派ゴルフといえるハッチバックモデル

フォルクスワーゲン・ゴルフといえば、何といってもハッチバックモデルが王道です。
それは当然のことで、2代目ゴルフまではハッチバックモデルしかありませんでした。
そんな王道モデルですが、日本でラインナップされているグレードは以下のとおりです。

グレードパワートレーン駆動方式車両価格
Active Basic1,497cc直4ターボ+ハイブリッドFF3,745,270 円
1,968cc 直4ディーゼルターボ4,207,470 円
Active1,497cc直4ターボ+ハイブリッド4,052,670 円
Active Advance1,968cc 直4ディーゼルターボ4,768,870 円
Style1,497cc直4ターボ+ハイブリッド4,706,370 円
1,968cc 直4ディーゼルターボ4,890,458 円
R-Line1,497cc直4ターボ+ハイブリッド4,826,390 円
1,968cc 直4ディーゼルターボ5,021,090 円

このなかでゴルフらしさを味わうなら、ガソリンモデルの「Active」で十分ですし、もし走行距離が多くなる方ならディーゼルの「Active Advance」がオススメです。
価格を見てしまうとゴルフも高くなってしまったもので、先代モデルから2割ほど高価になってしまいました。

バカンスには欠かせないヴァリアント

フォルクスワーゲン・ニューヴァリアント
出典:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golfvariant.html

ゴルフにヴァリアント(ステーションワゴン)が追加されたのは3代目モデルからで、これは徐々に高級化されていったことと無関係ではありません。
長距離移動を伴うバカンスの多い欧州ではステーションワゴンは人気モデルで、人気車だったゴルフにヴァリアントが追加されたのは必然でした。

グレードパワートレーン駆動方式車両価格
Active Basic1,497cc直4ターボ+ハイブリッドFF3,889,100 円
1,968cc 直4ディーゼルターボ4,358,700 円
Active1,497cc直4ターボ+ハイブリッド4,196,400 円
Active Advance1,968cc 直4ディーゼルターボ4,941,700 円
Style1,497cc直4ターボ+ハイブリッド4,850,100 円
1,968cc 直4ディーゼルターボ5,053,300 円
R-Line1,497cc直4ターボ+ハイブリッド4,932,220 円
1,968cc 直4ディーゼルターボ5,134,420 円

このヴァリアントも「Active」か「Active Advance」が選択肢の基本になるのですが、走りも求めたいなら「R-Line」も検討しましょう。
それというのもハッチバックモデルには「GTI」という過激なモデルがあるのに対して、ヴァリアントの上には超高価な「R」しか選択肢がないからです。

ホットハッチの代名詞「GTI」

フォルクスワーゲン・ニューゴルフGTI
出典:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf-gti.html

小型車ながら過激な走りを見せる”ホットハッチ”の元祖であり、その代名詞ともいえるのがゴルフ「GTI」です。
その登場は1977年のことで、フランスのフォルクスワーゲンディーラーからの求めで誕生しました(フランス人はスピード狂が多いという定説があります)。
現行型ゴルフにも「GTI」はラインナップされていて、シビック・タイプRとも渡り合える高性能車です。

グレードパワートレーン駆動方式車両価格
GTI1,984cc直4ターボFF5,798,790 円

ハッチバックで「R-Line」を選ぶくらいなら、70万円以上高くても絶対に「GTI」にするべきです。

圧倒的速さを持つ実用車「R」

フォルクスワーゲン・ゴルフR
出典:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golfr.html

フォルクスワーゲン・ゴルフでも最強のスペックをもつのが「R」で、その起源は4代目ゴルフに設定された「R32」というモデルです。
全長×全幅×全高=4165×1735×1435mmというコンパクトなボディに、3.2リッターのV6ターボエンジンを詰め込んだハイパフォーマンスマシンでした。
ゴルフ「R」には、ハッチバックモデルとヴァリアントが用意され、パッと見はゴルフなのに異常な走りを楽しめるのが魅力です。

グレードパワートレーン駆動方式車両価格
R1,984cc直4ターボ4WD7,049,000 円
R Advance7,499,000円
Rヴァリアント7,129,000円
Rヴァリアント Advance7,579,000円

見てのとおり高額モデルで、このレベルの出費となるとゴルフ以外の選択肢が増えるのも事実です。
ただ「羊の皮を被った狼」的な楽しさが、このゴルフ「R」には存在しています。

フォルクスワーゲン・ゴルフの評判とリセール情報

フォルクスワーゲン・ゴルフのリセール

世界的な名声を確固たるものにしているフォルクスワーゲン・ゴルフですが、気になるのはオーナーの声や、売却するときのリセールではないでしょうか。
ここからはゴルフオーナーの評判や、リセールバリューについて見ていくことにします。

かの徳大寺有恒氏の評価が今も残るゴルフ

今の若い方には馴染みのない名前かもしれませんが、オールドファンにとって徳大寺有恒氏は車選びの指針といえる存在でした。
その徳大寺有恒氏はゴルフについて「ぼくは人生であんなにすごいクルマを経験したことはそれまでなかったし、おそらく、もう将来もないんじゃないかと思う」と記しています。

恐らく、基本性能ががっちりしていた”大衆車”ということが驚きだったんだと思います。


当時の日本車がフォルクスワーゲン・ゴルフの足元にも及ばなかったのは事実だとして、今では状況が違います。
しかし、当時のゴルフに対する評価は今でも自動車評論家には色濃く残っていて、アンチ的な人に言わせれば「過大評価」です。
とはいえ私もゴルフを3台乗ってみて感じますが、今でもセグメントのトップ領域にあることだけは事実だといえます。

実際のオーナーの口コミ

実際にフォルクスワーゲン・ゴルフに乗っているオーナーさん(あるいは経験した人)の声を見てみましょう。

日本車との大きな違いは”超高速域”での安心感だと思いますし、直進安定性の高さは素晴らしいものがあります。

エンブレムのことはともかく、ゴルフの凄さというかオーラを感じるのはモデルチェンジを重ねても一目でゴルフだと分かるデザインの一貫性です。
とくにハッチバックモデルの太いCピラーは、フォルクスワーゲン・ゴルフのアイデンティティといえるかもしれません。

ポルシェ・パナメーラとの2台持ちのようですが、この方の言うとおりパナメーラにも大きく劣らない性能を持っているのがゴルフです。
フォルクスワーゲン・ゴルフは、少なくとも輸入車に乗ってみたい方にとって格好の入門車で、後悔することのほぼ無い一台だといえます。

フォルクスワーゲン・ゴルフのリセール

最近になって聞くことの多い「リセールバリュー」というワードですが、これは愛車を売るときのお得さを指す言葉です。
単刀直入にいえば「フォルクスワーゲン・ゴルフのリセールバリューは低い!」というのが事実ですし、5年落ちともなれば新車価格の35%程度になってしまいます。

これってリセールが低いと言えるのかしら?

昔だったら5年落ちの車なんて眼中に無いって感じで価格など付きませんでしたね。

つまりリセールを気にしている方にとっては、フォルクスワーゲン・ゴルフはあまりオススメできない選択肢かもしれません。
ただ、一つ言っておくなら「車選びはリセールバリューだけじゃない」ということです。

ゴルフのリセールを諦める前に知っておくべきこと

「ゴルフにリセールを期待するな」なんて言っておきながら、諦めるのは時期尚早という話をしておきます。
フォルクスワーゲン・ゴルフのリセールは国産車と比べて低いのですが、それは売り先によって大きく変わってきます。

「足元を見る」ってことなのかな?

大抵のディーラーは”自社で売れる車”以外は中古車オークションへ出しますからね。

ってことは、売る自信がない車は下取りで買い叩くってことなんだね。

買い叩くというより、損をしたくないってことでしょうね。

ゴルフを国産車ディーラーや他の輸入車ディーラーへ下取りへ出すと、高確率で低い査定を出されます。
そんなシチュエーションは結構ありますが、そんなときには車買取業者への売却を検討しましょう。

そして買取業者への売却をするなら一括査定サービスを利用して、1社でも多くの査定を比較するのが鉄板の売却方法です。

経験談でゴルフ4からゴルフ7に乗り換えるとき、10年以上落ちだったせいもありますが、下取り査定額は0円でした・・・

「この年式じゃ下取り価格はなしですねぇ」なんてしたり顔で言い放つディーラーの担当に、けっして騙されないようにしましょう。

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まとめ:フォルクスワーゲン・ゴルフ

フォルクスワーゲンの代表的モデルであり、世界中の自動車エンジニアが目標にしてきたのがゴルフです。
リセールバリューなど経済的なことを気にするなら選ぶべきではありませんが、「クルマ」というものに興味があるなら一度経験してみると視野が広がります。
激押しすしるので、なんなら中古車でもいいので乗ってみるべきクルマです。

フォルクスワーゲンゴルフ

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