高級サルーンなのに売れ続ける「アルファード」に最廉価グレード追加!朗報なの?

アルファードのグレード追加

現代における高級ミニバン「アルファード」は、かつて高級セダンが普通に使われていたショーファーカーの地位を担っています。
確かに乗り降りが楽だし、なにより広大な2列目以降の室内空間は「なぜこれに気が付かなかったのだろう」と思えるほど快適です。
この記事ででは、2025年1月に追加されるといわれるアルファードの新グレードを中心に、アルファードの謎に迫ります。

目次

新型アルファード登場から言われ続けてきた疑問

新型アルファード
出典:トヨタ自動車公式サイト

トヨタ自動車は、ライバル車が開拓した市場に後から強力なモデルを投入しトップに躍り出るという、資本主義の弱肉強食を体現した戦略を取るメーカーです。
その典型的な例がアルファードで、日産・エルグランドが切り開いた高級ミニバンという領域を一気に我が物にしました。


そんなアルファードが2023年6月にフルモデルチェンジされたとき、疑問に思われたのが「上級グレードと最上級グレードしかない」という点だったわけですが、今回のニューグレード投入にはどんな意味があるのか考えてみましょう。

新型アルファード発売時にグレードを絞った理由

全く個人的な見解ですが、トヨタが2代目エルグランド発表に合わせてアルファードを投入した理由は「とりあえずライバル車を潰す」ということだったのでしょう。
トップを走り続けるメーカーだから当然の戦略ですが、狙い通り大ヒットし売れすぎたのかもしれません。


2023年6月に4代目アルファードがデビューしたとき、販売されたのは上級グレードの「Z」と、最上級グレードの「Excective Lounge(エグゼクティブラウンジ)」だけでした。
トヨタの目的としては、グレードを絞ることで殺到するであろう注文数を減らす意図があったようですが、結果的には無駄な抵抗となりました。

もはやアルファードが欲しい人が多すぎて、無理をしてでも契約した人が多かったようです。


トヨタが思っていたよりアルヴェルの商品力が高く、底辺切りが上手くいかなかったのが実態です。

現行型アルファードのグレードと価格

最近は車の価格が上がりすぎて「適正価格が何なのか」が分からなくなっていますが、現行型アルファードのグレードと価格は以下のとおりです。

グレード駆動方式価格
ZFF5,550,000円
4WD5,748,000円
ZハイブリッドFF6,350,000円
4WD6,570,000円
Executive LoungeFF8,600,000円
4WD8,820,000円


新しく追加されるXグレードとは?

今のところ分かっている情報では、最廉価グレードらしいXの「質素さを旨とする」グレードだと言われていて、少なくとも個人ユースでは需要があるのかは微妙なところです。

少しでも安くアルファードを買えるのならアリかも・・・。


それというのも装備が簡素化され、アルファードの自己主張を象徴するフロントグリルがXグレード専用のものになるからで、逆差別化されています。
ただ価格は2WDモデルが510万円となるようで、今までより手を出しやすくなる点は注目です。

510万円ってそんなに安い金額じゃないわ。

基本的にXグレードは、レンタカーやタクシーなどの事業者需要を見込んでいると言われています。
気になる発売日ですが最新情報では2025年1月6日となっていて、新年のディーラーオープンから賑わいそうです。

実は今回の目玉は「スぺーシャスラウンジ」

アルファードに最廉価グレードが追加されるのと同時に、「エグゼクティブラウンジ」のさらに上を行く豪華仕様車「スペーシャスラウンジ」が登場します。
あの車体で4人定員ということで察しがつきますが、パッセンジャーのためだけのモデルだといえるでしょう。


選ばれし・・・というよりは、トヨタディーラーが選民しているようですが、正直「ここまでの豪華さは必要なのか?」とも思ってしまいます。
どこでも仕事をしたい層は別として、かなり成金チックなグレードなことは確かです。

スペーシャスラウンジ(PHEV)14,800,000円
スペーシャスラウンジ(HEV)12,720,000円

レクサスLMに迫る高価格ですが、これでも予約が殺到するのは必至です。

アルファードの納期はどうなっているのか?

納期

アルファードは値段が高くなっても欲しいユーザーが非常に多く、納期が異常に長いことは周知の事実です。
そんな長い納期の現状について、最新情報をお伝えします。

【2024年11月】最新のアルファード納期情報

トヨタの公式サイトを見ると、出荷時期について最近ではおなじみになった「詳しくは販売店にお問い合わせください」としか書かれていません。
ただ、受注が再開されていてディーラーごとの差が大きくなっていて、生産枠が空いているディーラーでは以下の納期となっています。

Z(ガソリンモデル)  1ヶ月~6ヶ月
・Z(ハイブリッドモデル)1ヶ月~6ヶ月
・エグゼクティブラウンジ 1ヶ月~6ヶ月

かなり差があることが分かりますが、ディーラーによってはまた受注停止になる可能性があるでしょう。

相変わらず制約の多い契約

あまりの人気ぶりに買えないのがアルファード(ヴェルファイアも)ですが、運よく契約できるとしても制約が多いと言われています。
これはランクルの契約でも同じ事が行われていて、以下の条件が代表的なものです。

  • 既存客(太客)優先
  • 下取り車ありが優先
  • ローン(残価設定ローン)利用者優先
  • メンテナンスパック付きが条件
  • コーティング付きが条件
  • 転売防止誓約書は必須
  • これらは各ディーラーが決めているので、新規客は相手にしてもらえない可能性もあります。


    トヨタディーラーは、恐ろしいほどの殿様商売を展開しているようです。

    残価設定ローン必須ってどうなのよ!

    残価設定ローンをアルファードの販売条件にしているディーラーがあるようですが、この場合の所有権はディーラーもしくはトヨタファイナンスが保有します。
    つまり転売防止の強力な切り札ですが、そんなもの気分は「ずっと借り物」のようなものです。


    https://twitter.com/yoru69jp/status/1851415260391157859


    アルファードは、上級国民か残クレ地獄に足を突っ込まなければ買えない世の中になったのかもしれません。

    アルファードの納期に関するネットの声

    車の評判

    アルファードの納期について、ネットでの声をみることで状況を把握してみましょう。

    https://twitter.com/nanananani772/status/1862249631146774622


    噂のXグレードを早々に申し込んだ方は、意外と納期が短いようです。実車を見ずに契約するのは心配ではありますが、そんなことも言っていられないのでしょう。



    こちらの方は同じXグレードでも4~5ヶ月と長い納期になっています。
    やはりアルファードを含む人気車種は、ディーラーごとの割当数と顧客数のバランスによるところが大きく、複数ディーラーをまわるのが良いのかもしれません(門前払いの可能性はありますが・・・)。

    まとめ

    2023年6月のフルモデルチェンジ以来、Z(ガソリン&ハイブリッド)とエグゼクティブラウンジしかグレードのなかった40系アルファードに、さらに上のグレードとベースグレードが追加されます。
    それに合わせて既存グレードも値上げされるので、結果的に510万円もするXグレードがお得に見えてしまうカラクリです。
    装備もだいぶ格差がつくので、改造する気満々ならともかく、すぐに飛びつくのは得策ではないような気がするのですが・・・無理にお止めはしません。

    アルファードのグレード追加

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