車を売るときの一括査定ってどうなの?噂の真相に迫る

車買取一括査定

愛車を手放す場面というのは、新しく車を買うときか何らかの理由で手放さざるをえないときです。
当たり前のことですが、愛車も価値を持っている(はずの)動産なので少しでも高く売りたいと思うでしょう。
この記事では、「高く愛車を売るなら一括査定」とネットで言われることが本当なのか、メリットとデメリットを含めて解説します。

目次

車の売却でよく目にする一括査定の仕組み

車の一括査定

ネットで「車・売却」と検索すれば、多くのスポンサーサイトが上位に表示され、そのほとんどは大手買取業者か一括査定サービスです。
ガリバーをはじめとした大手業者のことは分かるにしても、一括査定サービスのことをどれほど正確に知っているでしょうか?
まずは一括査定サービスの基本的な仕組みや、ネットで一括査定サービスが叩かれる理由について考えてみましょう。

車の一括査定とは?実は便利なサービス

一括査定サービスというのは、車だけではなく土地・マンションといった不動産や、家具などの査定でも見られるサービスです。
この一括査定サービスを簡単に説明すれば「複数の業者へ一度に査定依頼をし、買取価格や条件を比較するサービス」となります。
当たり前のことですが、何かを売ろうとしたとき買いたい相手が多いほど価格が吊り上がるのが資本主義の原則です。

買いたいという業者が多いほど買取価格が競りあがるわけです。


そんな当たり前のことをネット登録で簡単に進める(←ここ重要!あくまで前進させるだけです)のが車の一括査定サービスで、大幅に手間を減らすことができます。

主な一括査定サービス

ぶっちゃけ言ってしまうと、一括査定サービスは車を売ろうという人と買いたいという業者を仲介するサービスなので、完全なプラットフォームビジネスです。
利用者目線で考えれば一括査定サービス選びのポイントは、提携業者の多さとサイトの使いやすさ、それにユーザビリティの高さで比較するしかありません。
そこで、現在メジャーな車の一括査定サービスを一覧にまとめてみました。

サービス名査定方法提携業者数最大同時査定
カーセンサー一括査定1,000社以上30社
MOTA一括査定500社以上20社
ユーカーパックオークション8,000社以上1社
カービュー一括査定300社以上10社
ナビクル一括査定100社以上10社
楽天Car車買取オークション2,000社以上1社
グーネット一括査定300社以上10社

オークションサービスはちょっと違った内容になるので別の機会に説明しますが、カーセンサーの一括査定サービスは提携業者の数で抜きんでています。
ただ、使い勝手については個々のサービスごとに違いがあり、オススメについてはあとで詳しく説明します。

ネットを見ると否定的口コミだらけな理由

少なくともネットで一括査定サービスを検索すると、好意的な意見の10倍くらいはダメ出しをする意見が見られます。


一括査定の口コミで定番ともいえる「鬼電」ですが、これらの口コミを詳しく分析していくと一つの傾向が見られます。
それはSNSのネタ探しなのか、それとも本心なのかは別にして「軽い気持ちで一括査定に登録してみた」人が多いことです。


本気で高く売るつもりがある人にとっては、やはり一括査定は役に立つようで、そのような人以外は安易に利用しない方がよいでしょう。

一括査定のデメリット

一括査定のデメリット

一括査定は「多くの車買取業者と仲介してもらう」サービスなので、本来であればデメリットはないはずです。
ただ、考えようによってはデメリットと思わざるを得ない事象も起こります。
そこで一括査定でデメリットと考えられるいくつかのケースを考えてみましょう。

もはや迷惑行為としか思えない鬼電ラッシュ

先ほども説明したとおり一括査定に鬼電ラッシュは付き物といえるもので、冷静に考えればその理由は明確です。
車買取業者は車を仕入れ、それを販売することで利益を上げているので、車を買えなければ商売が成り立ちません。
車を売りたい(と思われる)人が一括査定サイトに登録したら、車買取業者はライバルより早く買いたいがため必死に連絡を取ろうとします。
それが鬼電の正体です。



メッセージを使ったコミュニケーションが主流の現代にあって、一括査定の鬼電は多くの人が苦痛に感じます。

一括査定のせいじゃないけど悪徳業者と出会う可能性

一括査定サイトの提携業者は星の数ほどあり、優良な業者もいれば悪質な業者もいるものです。
車買取業者の優良さは、オリコンのランキングを見れば概ねネット上の口コミと一致しており、そのランキングでは以下のような結果になっています。

  1. オートバックス・カーズ
  2. アップル
  3. カーセブン
  4. ラビット
  5. ユーポス

ちなみに6位以下は新車ディーラー系が続いているので、車買取業者の闇が見えるようです。
ビッグモーター事件があってからというもの、中古車業界そのものが白い目で見られていますが、これらの業者であれば「あり得ない」といった事態は避けられるでしょう。
悪徳な車買取業者で特に注意が必要なのが「二重査定」という詐欺行為で、高く買うと見せかけて愛車をタダ同然で盗むような行為です。


悪徳業者の情報はSNS上でも溢れているので、一括査定でヒットした車買取業者は口コミをチェックしましょう。

悲しい現実!田舎だと買取業者が見つからないことも

全く悲しい現実ですが、都市部と違って地方へ行くほど売却先の選択肢が狭まるという現実があります。

こればかりは一括査定以前の問題なので、都市部へ行って持込査定をするなど工夫が必要になります。

一括査定のメリット

一括査定のメリット

ネット上ではデメリットが強調されがちな一括査定ですが、当然のようにメリットも存在していて、むしろそれを正しく知ることが重要です。
そこで、ここからは愛車を売るとき一括査定サービスを使うメリットを考えてみましょう。

独力では困難な複数査定をできる

複数業者に買取査定を依頼するのは面倒なことで、一括査定最大のメリットは一度の登録だけで査定依頼が完了することです。
普通であれば1件ずつ車買取業者へ連絡をするか持ち込みをして、その都度面倒な交渉をしなければなりません。
一括査定サービスを使えば、少なくとも何度も査定依頼をする手間が省けます。


しかも多くの場合はディーラー下取りより高値が付くので、本当に高く売りたいという意思のある方にはオススメです。

下取り売却とは比較にならない高価買取も

よく「ディーラー下取りは安い」と聞きますが、それは本当のことで車買取業者の査定と数万円を超える差がでる事例も見られます。


少なくとも査定額だけ比較をしたら、車買取業者の方が断然オススメです。ただ、ディーラー下取りにもメリットはあるので、要は自分に合った売却方法を考えましょう。

一括査定を利用すべき人と止めておくべき人

一括査定の向き不向き

ここまで車の一括査定について口コミを交えながらメリットとデメリットを解説しましたが、これを踏まえて一括査定に向く人と不向きな人について考えてみましょう。

とにかく少しでも高く売りたいなら一括査定

一括査定に向いている人は単純明快で、「車を売るという意思がしっかりしている」ことと「少しでも高く売りたい」という2点がぶれない人です。
そのうえで以下のことに自信があれば一括査定を使わないという選択肢はありません。

交渉事が苦にならない

NOをはっきり言える

時間にゆとりがある

ネットを見ると非常識すぎる悪徳業者の横暴ぶりを目にしますが、それすらネタとして楽しめる余裕があれば高値で売りつけることが可能です。

面倒なことが嫌ならディーラー下取りにしよう

売るという意思がはっきりしていないなら一括査定は使うべきではありませんが、それ以外にも面倒なことが嫌いな人は利用すべきではありません。
ディーラー下取りの場合は、車を買うという行為と同時に売ることができるうえ、買った車の納車まで今の車を乗り続けられるので、楽さではこれ以上のものはないでしょう。
しかし一括査定を使って車を売却するのは、売るための交渉や手続きが必要になるので、正直なところ面倒です。
多少金銭的に損をしたとしても、面倒なことが嫌ならディーラー下取りが無難な選択肢でしょう。

まとめ

一括査定サイトを利用することは、経済的な損得を考えると実にスマートな選択肢です。
ただ、楽をする代償として数々の面倒が付きまとうのも一括査定の特徴で、安易に利用するべきではありません。
一括査定のメリットとデメリットを理解して、一括査定サイトを上手に使い倒すことをオススメします。
なお、個々の一括査定サイトのオススメの使い方については、別の機会に詳しく解説します。


車買取一括査定

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